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DATE : 2024/03/29 (Fri)
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DATE : 2007/02/05 (Mon)
中国で営業運転が始まった高速鉄道CRH(China Railway High-speed)が連日、中国メディアをにぎわしている。当面は最高時速160キロで走るが、4月のダイヤ改正後は最高時速200~250キロにアップする予定。
 ところでこの「CRH」という呼び名、鉄道省によると、「中国の鉄道部門がすでに時速200キロ以上の動力車両製造の核心技術を持っている」ことを示す独自ブランドで、その知的財産権は中国鉄道省に帰属するという。
 中国の国内報道でも「国産高速列車CRH」と紹介されている。中国のブログでは「台湾は日本の新幹線の技術を導入したが、中国は独自開発に成功した」「海外に技術移転し、世界中でCRHを走らせよう」といった自慢気な書き込みもある。
 しかし、1月28日に上海-杭州(浙江省)間などで運行を始めたCRH2型は日本の東北新幹線「はやて」の技術移転によって製造されている。CRH1型はカナダ・ボンバルディア、CRH3型はドイツ・シーメンス、CRH5型はフランス・アルストームの技術がそれぞれベースだ。
 鉄道省は最終的に国産化率70%を目指す、といっているが、核心技術が独自開発とは、どうひいき目にみても表現に「偽(いつわ)りあり」だ。
 もっとも日本を含む各国とも、この表現に不満を示す様子はない。そのこころは、「事故が起きたとき批判の矛先が、自国に向くと困る」(日系企業関係者)から。知財権も大事だけれど、権利に伴う責任も重いのだ。でも、そんな高速列車、乗るのにちょっと勇気がいる。
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