category: 社会
DATE : 2006/12/19 (Tue)
DATE : 2006/12/19 (Tue)
胃腸炎を引き起こすノロウイルスが師走の列島で、過去最悪の流行となっている。
事態は、検査器具メーカーや、日用衛生品業界など産業界にも影響を及ぼし始めた。
養殖のカキを扱う業者からは、深刻な風評被害に苦しむ声も上がり始めた。
ノロウイルス検出試薬を扱う臨床検査薬メーカーでは12月に入り、昨年の倍の注文が殺到している。
食品の安全を確認したい食品メーカーや、
胃腸炎の患者の原因特定をする必要がある検査機関などからの注文が大半だ。
宿泊客の集団食中毒が17日に発生した群馬県草津町では、
1年でもっとも忙しい年末年始を前に、旅館やホテルがぴりぴりムード。
一般的にノロウイルスの原因食品となることもあるカキ。
業界では冬の旬の時期に起きた騒動に、販売量が激減し、悲鳴を上げている。
厚労省の試験研究機関である国立感染症研究所によると、
11月27日から12月3日までの1週間に、
全国約3000カ所の医療機関から報告されたノロウイルスを主原因にする
感染性胃腸炎の患者数は6万5638人。1981年の調査開始以来最悪となっている。
1つの医療機関に週20人を超える患者報告があったのは全国26都府県になっている。
当初、西日本を中心に流行していたが、中部、関東、東北へと流行が北上していったという。
ノロウイルスは例年冬に流行し、12月中旬以降がピーク。
高齢者が死亡する例も目立ち、厚労省は「今年は立ち上がりが早い」と警戒する。
「GII」と呼ばれる感染力が強いウイルスが猛威を振るっているという。
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